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キム・ヨナの「表現力」3
一つの要素に1点以上の加点をもらうのはなかなかたいへんだということは、他の選手の得点の詳細を見るとよく分かります。
スピンが得意な選手でもスパイラルがきれいな選手でも、ほとんど2点以下です。
気持ちよく決まったきれいなジャンプでも1.5以上は簡単につくものではないようです。

単純計算で、ほとんどのジャッジが2点をつけても、1点をつけたジャッジが一人いれば2点にはならない。
(ランダムカットとかそういうのは今はおいておきます)

それでもキムヨナは2点以上の加点がザラに付く。

他の選手は1試合につく加点は、男子も女子もトップ選手でも10点以下。
10点以下といっても9点とか8点ではありません。

そんな中、キム・ヨナ一人が10数点、20点近く加点をもらう。

キム・ヨナ一人がそんなに出来ばえが良いのでしょうか?
採点方法にきっちり合わせていて、他の選手はその半分もできていないのでしょうか?

(ジャンプのことは他のところに書いた通り、どんな評価がなされるか元一流選手にも分からないんですし審判様の判定も都度分かれるところですから、私には分からない、というスタンスで進めてます。)

オリンピックのフリーでいえば、キムヨナのストレートラインステップは鈴木明子選手より評価が高いのです。
キムヨナは基礎点が3.30で加点が1.10で合計4.40。
ちなみに浅田真央もキムヨナと全く同じ基礎点と加点がつきました。

鈴木明子は基礎点3.30に加点が1.00で合計4.30。

たかだか0.10ではないのです。
鈴木明子のステップにはジャッジが1~2点の加点を付けたけれど、キムヨナにはほぼ全員が2点で、3点をつけたジャッジが1人。

みなさんあれが同じ点数や0.10の差がつくものに、見えましたか?

私には同じジャッジが評価したとは思えません。
途中で交代しました?
ランダムカットってやつのせいですか?

そもそも点数を相対評価でつけるのか絶対評価でつけるのかという話になりますが、どちらでも採点競技としては間違いではないと思います。
(どちらにするのか明示されていて、ぶれなければ。)

建前上は現在、絶対評価だそうですが。

問題は選手個人の中で、この選手のこのぐらいのジャンプの出来は何点、この選手のスピンでこのぐらいの出来は何点、失敗したら何点という、選手単体の中での「相対評価」になっているように見受けられることが多々ある、という点ではないでしょうか。

相対評価でも絶対評価でも、本来なら素晴らしいものにはそれ相応の点数、まぁまぁなものにはそれなり、よろしくないものにはそれなりの点数がつくはずで、「絶対評価だから上手な人とそうでない人とが同じ点数になっちゃいました」は理屈上、おかしい。

絶対評価でも相対評価でも、さっき良いできの人に10点満点(これはただのたとえです)で9点を上げてしまったら、その後のまぁまぁな人は8点以下でないのはおかしいです。

上手で本当は10点満点をあげたいのだけど、今回は他にもっとうまい人がいて10点をつけるので9点になる、あるいは一番良い出来の人と1点差はどうかと思うから今回は8点になる、これが相対評価ですよね。

絶対評価でもなんらかの基準を満たしているから10点満点になるのであって、うまくできた人もそうでない人も同じ点数というのはそもそもの基準作りに問題があるとしか思えません。
基準を満たしている人は 何点、基準を満たしてなおかつ素晴らしい人は何点と分けられていないのでしょうか?

絶対評価で他の選手と比べて点数をつけるのであればジャッジが途中で変わったっていいはずです。
判断が鈍らないように、むしろそうするべきかもしれません。

「キムヨナ選手はすごかったから、しかたがない」という報道が多いですが、私はそうは思いません。
スピンやスパイラルが他選手と比べて格別良いとは思えなかったことはさしひいても、イーグルもイナバウアーもポカンとしてしまうほどお粗末でした。
(※荒川選手のイナバウアーが特殊だということは知ってます。)

少なくとも私が見たどの選手よりもぎこちなく、ひどかったです。

それがスケーティングスキル9.05とか、要素のつなぎ8.60とか、マジですか?

以前はイーグルもイナバウアーも質が高かったはずです。
技術が落ちたのかそこは手を抜いたのか分かりませんが。

ニュースサイトを見たらエキシビションではもうちょっとマシなイナバウアーをやっていた写真があったのですが、TVで見たら最後のほうはよっこらしょっ・・と言う感じで美しくない(T-T)。

なのにいつも「キム・ヨナすごい。浅田真央はもっと頑張らないと」と言われ続けるのはかわいそうで仕方がないです。

安藤美姫・鈴木明子のいちばんいいところ、得意なところもキム・ヨナほどの評価が得られていないか、良くても同じ評価なのに、浅田真央だけが比べられて、「劣っている」と言われる。

なんたってランビエール選手のPerformance / Execution(演技力)8.30、高橋大輔選手8.50。
キムヨナは9.15です。
浅田真央8.50です。
(※オリンピックのフリー)

浅田選手と高橋選手は同じ点数なんですが、高橋選手の表現力って高く評価されてますよね。
高橋選手はキムヨナより表現力が劣ってますか?

別の試合の点数を比べるのは意味がないのは分かってますが、この点からも出しすぎなのは明らかですよね。

男子選手で評価の高い人で8.3~8.5点のものを、いきなり9.15点にしたんですから。

別の試合、ましてや男子選手と比べるのがご不満なら、同じ試合の女性選手で比べましょうか。

キムヨナ 9.15
浅田真央 8.50
ロシェット 8.55
レピスト 7.80
ナガス・ミライ 7.70
安藤美姫 7.75
鈴木明子 7.75

(フリーの総合点順です。)

表現力の評価はPerformance / Execution(演技力)だけではないと言い訳しても、これだけの得点差がつくのは相対評価だろうが絶対評価だろうが説明がつかないし、浅田真央の表現力を否定したら他の選手の表現力も全否定することになってしまいます。

おまけでスケーティングスキルを見てみましょうか。

ライサチェック 8.20
プルシェンコ 8.40
高橋大輔 8.55

以上が男子メダリスト。

元選手達が絶賛する小塚選手が7.60!

なぜか優勝候補だったパトリック・チャンが8.35です。

女子選手では

キムヨナ 9.05
浅田真央 8.55
ロシェット 8.60
レピスト 7.95
ミライ 7.75
安藤美姫 7.95

でした。
(オリンピックフリーの点数です)

相対評価でも絶対評価でも、判断基準が決まっていると言っても、違う試合の評価を比べても仕方がないといっても、男子と女子を比べることは意味がないといわれても・・・・どうにも腑に落ちないですね。


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【2010/03/05 00:27】 | フィギュアスケート | コメント(0) | page top↑
キム・ヨナの「表現力」2
(前の記事からの続きです。)

肩をくねらせても表情を作ればそれが「妖艶」になる?
そういう振り付けをこなしているだけで、それを「うまくやっている」とは感じません。

浅田真央のほうがメリハリはあるし(力強かったりしなやかだったり)、ポジションも格段にきれいです。
鈴木明子やロシェット、安藤美姫のほうが雰囲気を出せます。
そのための手の動かし方、体の傾け方、リズムの取り方をしているからです。

しかもお決まりの系統ではなく、複数の系統のプログラムを滑っても雰囲気を出せます。

鈴木選手がエキゾチックな音楽しか表現できないわけではないことは、フリーのプログラムでみなさんよくご存知でしょう。
安藤選手はモロゾフコーチのプログラムも雰囲気たっぷりに魅せてくれて個性的ですが、「戦場のメリークリスマス」のような曲もあの年にしてはよく情感が出ていたなと思います。

ロシェット選手も他の上位選手には合う人があまりいないモダンで大人っぽい曲をこなせますし(似合うし)、タンゴもすごく良かった。
浅田真央・鈴木明子が上手にタンゴをすべってたところにロシェットのタンゴが入っても、全く違う雰囲気で楽しめると思うのです。

「ティファニーで朝食を」や今期のフリーも良かったけれど、「Sing Sing Sing」をあんなに楽しく気持ちよく見せてくれるレイチェル・フラットだってかなりのものです。

ではキムヨナはどうでしょう。

「007」とガーシュインの表現が同じって、そもそもおかしいではないですか。

「007」はいかにもという振り付けが入っていますけど、ガーシュインはガーシュイン以外の音楽をかけたって、リズムさえ合う音楽なら損なわれるものは何もありません。

能面のような表情だったキム・ヨナにできて、似合うものがあの不適な笑みだった。
浅田選手には似合わないタイプの表情です。

コーチがアジア女性特有のおだやかな微笑みではなくて、ああいう不適な笑みを選択したのでしょう。
ハリウッド映画でも不適に笑うアジア人女性のキャラってなかなか登場しないので、欧米の人たちにも新鮮味があるのかもしれません。

浅田選手には似合わない上に、浅田選手より大人っぽいと印象づける良い作戦ですね。

あの表情以外にも何かプログラムに合った表情を作ることができるのなら、まだわかります。

彼女がやりやすくて似合うものがああいうものだっただけ。

清純そうにさわやかにほほえむか、昨シーズンの「くわーっ」と般若系か、今季の不敵にニヤリか、三択の中から2つ選んだのでしょう。

日本には武田選手という大柄なのにチャーミングな選手がいますが、あの選手がぱっと笑ったら、キムヨナ選手と同じ点数が出るでしょうか?
ロシアのレオノワ選手が最後までニコニコと滑ったら、キムヨナと同等に表現力が評価されるでしょうか?

もしくはその笑顔を封印したら、点数が下がるんですかね?

立ち止まって指をならしたりが表現力って・・・
スピンの時の体勢とか、ステップやジャンプの時の手の上げ方にもそのプログラムにあった動きを入れている選手の苦労が報われませんよね。
(ちなみに川口悠子選手のショートの最後の手の動きに感動しました。
ああいうのを表現力と言ってほしい。)

体をくねらせれて表情をつくれば「表現力」だなんて、ちゃんちゃらおかしい。

浅田真央がシニアデビューした時に手をひらひらさせて、伊藤みどりが「彼女はこのように表現力もあがっています」と言ったのには失笑したけれど、それと変わりません。
(ジュニアの国内大会ならともかく、シニアの国際大会ではどうかと・・・)

村主章枝選手は表情豊かだけど、あれは本人が入り込んでいるからで、ちゃんと体でも表現しようとしていると感じます。
本人もまわりも、表情を作って表現しているんだからそれで点数がでるべきだなんて思っていないでしょう。

ましてやプログラムが変わっても同じ表情、同じ表現をするような方とは違います。

ついでにいえば村主選手は体が固いといわれるけれど、スパイラルではきれいに足が上がっています。
もう一方の足もまっすぐで、腰も落としていません。
その点キム・ヨナは・・・・・・

もちろん浅田真央のスパイラルとは難易度も完成度も違います。
手を離してもポジションをキープできるグルジアのエレーネ・ゲディバニシビリのスパイラルの評価はどうでだったでしょう?
(これは荒川静香がかなりポイントを稼いだところだと思うのですけど。)

フィギュアの点数がおかしい、いまのルールや採点方法がおかしいと怒っている人たちは何が気に入らないかというと、特定の選手だけ高い得点が出る、同じことをやっても点数が盛られる人と引かれる人がいる、スロー再生してチェックされる人とそうでない人がいるという不公平さでしょう。

スピンの得意な選手よりもスピンの加点が多い、スパイラルが美しいと言われる選手よりスパイラルの加点が多い、トリプルアクセルが飛べる浅田真央より、男子選手よりダブルアクセルの加点が多い。
ステップも他の選手の2分の1か3分の1の時間と密度で同等の評価と加点がもらえる。
ぐらついたスパイラルにも失敗したジャンプにも加点がつく。

(次に続きます)

注・敬称略になっているところは悪意はありませんのでご容赦を。

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【2010/03/05 00:26】 | フィギュアスケート | コメント(0) | page top↑
キム・ヨナの表現力1
ではキムヨナ選手の話へ。

最初に断っておきますが、私は純日本人で他の国の血は混じってません。
過去帳を調べたこともあるし、何かの事情で何代か前に本妻以外や異母兄弟がいたりしたら、町中の誰もが知っているような、そんな田舎の生まれです。

学生の時に机を並べた韓国からの留学生はとても立派で尊敬できる人でしたし、仕事で出会った韓国の人もひとなつっこくてチャーミングな人ばかりでした。

だからどこかの国をやたらと敵対視するような習慣はありません。

はっきり言ってしまえばキム・ヨナは好きではないですが、韓国の選手だから嫌いとか、そういうわけではありません。

(他の選手の演技や点数を待っている時のふてぶてしい表情も、メンタルコントロールのためのものかもしれませんし、妨害されたとか私の時だけ採点がとか・・・そういうのもお国柄???
韓国語を知らないのでどこまでが本人の言葉かは分からないので、500歩くらい譲ってそれは置いておきます。)

以前このブログに日本のキム・ヨナ報道はヘンだと書きましたし(こちら)、「007」のどこがいいのか分からない、妖艶だとも思わない、子供に大人の歌詞を歌わせたのを聴かされているようだと書きました(こちらこちら)。

あれで表現力がどうのといわれたら、私が同じ競技の選手だったらブチ切れます。

どんなに表現力を磨いてもバレエで姿勢やポジションが格段に美しくなっても、いつまでも「キム・ヨナに比べて表現力が足りない」などど言われる浅田真央が気の毒で仕方がありません。


昔とても人気のあったタレントが好きではありませんでした。

溌剌としてはいたが顔の造作はそんなに整っているとは思えなかったし、演技がうまいわけでもなく、歌など失笑ものでした。
でもマスコミは「きれい」「かわいい」「セクシー」は主観の問題だからいいとして、演技力を褒めたり、さすがのパフォーマンスとか何とか言って歌まで褒めていました。
公共の電波に乗せるレベルではなく、周りもそれが分かっていたのか話題性や意外性を演出していたし、歌の下手さが分からないような曲を懸命に選んでいたと思います。

演技だって最初は若さと溌剌とした雰囲気で通るような役だったから良かったものの、演技力が必要な大役をどんどんやらせるからメッキがはがれていきました。
(若いうちからスケジュールびっしりで芸能界以外の世界を知らないのだから、深みのある演技なんてすぐに出来なくて当たり前です。)

強いて言えばそのタレントが嫌いだった時の感情に似ています。

ローティーンやそれ以下でないと魅力を感じない人、熟女が好きな人、華奢な人が好きな人もいればむっちりが好きという人もいるのは理解しています。
清楚さにむしろエロティックを感じるという人もいれば、露出が多くて退廃的な感じにセクシーさを感じる人もいるでしょう。
普通の男性なら目を背けるようなところにこそ魅力を感じる、変態といわれる人種がいることも知ってます。

自分的にはどうかと思っても「まぁ男性はこういうのが好きなんだろうね」「こういうのがいいっていう人もいるんだろうね」とたいていは納得できます。
小倉優子や佐藤珠緒は好きではないし、そう言う男性も多いですけど、なんだかんだ言っても男性はああいうのが好きなんだと思います。
(面倒だから付き合うのはパスだけど見ている分にはかわいい・慕われたら嬉しい、という感じ?)
逆に強い女性がいいという人もいますけどね。


幸田くみだかみくだか・・・いまだに分からないけどああいうのが好きな男性もいるんでしょう。
浜崎あゆみは普通に考えたら男性には作りこみ過ぎてていまひとつ人気が出ない、ということになってもおかしくないはずなのに、男性にも人気がありますね。

グラビアアイドルだったかAVのほうの人だったか忘れたけれど、「えっ・・・?」と言葉を失った人もいましたけど、ああいう体型が好きな人、ああいう顔立ちのほうが安心感があるという人もいるんだろうなと思いました。

でもキム・ヨナの「007」が色っぽいとか、妖艶だとかいうのがどうも分からない。

私はメリハリのある体型だけがセクシーだとは思っていないし、欧米人のように肩や腰の張らないアジア女性のしなやかさな、華奢な感じは美しいと思っています。
ましてや日本人が目にする韓国や中国の女性は日本人に比べて手足や首が長いし、足が真っ直ぐです。
肌は透明感があって、顔のつくりも凹凸が激しくない分化粧栄えもします。
(私は仕事でそういう女性に会ったので、彼女たちはもちろんそうした点が優れているからこそ日本に来て仕事があるのであって、お国の平均レベルでは決してないけれど。)

キム・ヨナの体型と肌質にはそういうアジア女性の美しさは感じます。

こういうと差別的になってしまうけれど、キム・ヨナが色っぽいとかいう男性は、アジア人女性のいるお店が好きなのではなかろうかと。

そういうお店にいる女性はアスリートではないから、もっと女性らしい体だろうし、分かりやすい色っぽさがあるでしょうから、そうではないのかなぁ・・・

大衆演劇っぽいという人もいて、なるほど分かりやすさはまさに「大衆」的だし、メイクはそういう連想をさせるかなと思います。

まぁセクシーだとか色っぽいは主観も部分もあるけれど・・・
表現力があって妖艶だということになるとそこは大いに疑問です。

私には表現力があるとも妖艶だとも思えないのは、拙いからです。


(続きます)

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【2010/03/05 00:25】 | フィギュアスケート | コメント(0) | page top↑
予想通りのオリンピック(フィギュアスケート)
もう我慢できない。

オリンピックの女子フィギュアスケートを見て、その後の報道や各方面からのコメントを見てあきれかえってしまいました。

浅田真央には鬼門のSPでミスをせず、キム・ヨナの独走にならなければ、5点差くらいまでなら浅田真央が逆転できる、なぜなら浅田真央はフリーに強く、キム・ヨナはフリーでミスをしやすい、と言われていました。

実際ショートプログラムが終わったら5点差でした。

なぜ5点も差がつくのはここでは置いておいて・・・

マスコミは「浅田真央はフリーに~、キムヨナはフリーで~」ということで逆転の可能性ありとの報道でした。
以前にも浅田真央が追い上げて勝ったことがあるから、と例に出したのは2年ぐらい前の試合の点数だったでしょうか。

私は5点差では厳しいと思っていました。
5点差なら、フリーでキムヨナが3つミスをして(転倒やすっぽ抜けレベルのミス)浅田真央がミスなしで、それで初めて逆転可能、というところだろうと。

なぜなら2つミスしたぐらいではキム・ヨナの加点が増えるだけだからです。
今シーズン、キムヨナにミスがあってもダウングレードを取られても、いい演技をしたレイチェル・フラットも、うまくまとめた安藤美姫も、なぜかキム・ヨナに勝てませんでした。

実況席で解説の元選手が「ここで勝っておくことは大きい」と言うほど、安藤美姫の優勝を確信していたにもかかわず、さらにいえばキム・ヨナ本人も「今回はダメか」という顔をしていたにもかかわらず・・・

では先述の2人ではなく、浅田真央なら勝てるのでしょうか?

フリーではキム・ヨナが先にすべり、浅田真央がその後です。

キム・ヨナの前ならどんなにうまくいっても点数を抑えられます。
そして浅田真央以上の点数をキム・ヨナに与えればいい。
もしフリーも浅田真央の滑走順が先でミスなく終えていたら、浅田真央が200~210点台、キム・ヨナが220~230点台になっていただけでしょう。
(あるいはそれでもキムヨナ250点とかあったかもしれませんけど。)

浅田真央が後にすべるということだけは、唯一逆転の可能性を感じさせました。
キム・ヨナが加点やGOEで救えないくらいボロボロだったら、浅田真央を勝たせないわけにはいかない。


ただし2回転倒したぐらいではレイチェル・フラットや安藤美姫の時と同じパターンです。
お決まりの「できばえの評価」でキムヨナに差をつけられて、浅田真央はダウングレードを取られて、SPの貯金で逃げられたという形になるよう、調整されます。

キム・ヨナが大崩れしない限り、浅田真央が後に滑ろうが先に滑ろうが、ミスなく演技を終えようが勝てないようになっていたとしか思えません。

キムヨナが後だったら、点数は抑えられる。
キムヨナが先にすべって崩れても勝てない。

気の毒だけれどトリプルアクセルの成否など関係ありません。
トリプルアクセルが成功すれば銀、失敗したらロシェット銀で銅、という筋書きが用意されていたとしか思えないのです。

トリノオリンピックの時の点数の出し方は(このブログにも以前書いたのですが)、「私この人も良かったと思うけどこの人も良かったと思うから、他の人の出した点数で結果が決まるということで」という感じがしませんでした。
メダリスト3人、心の中で順番をつけてそれぞれの点数をつけたという印象でした。

これは数字の並びを見た私の数学的な感覚なので、正確にはどうか分からないですけど。

フィギュアの男子の点数の付けかたもどうかと思いました。
ショートプログラムで格付けされてフリーの得点の出方に影響が出るのは、採点競技である以上、ある程度仕方がないと思います。
滑走順や過去の実績が影響するのもある程度は仕方がない。

私はこのブログで高橋選手を褒めたけれど、オリンピックの時はその日の出来に対して点数はよく出たなと思いました。
ショートプログラムが終わった時点で、崩れなければ高橋選手にメダルをやるつもりだろうというのが感じられました。
これは他のメダル候補者が数人崩れたことも影響していると思いますが、ISUまたはジャッジがメダルを取らせたい選手だったということでしょう。

織田選手は当日の出来やアクシデントを抜きにしても、今期の成績やショートで4位という成績からすればフリーは低めだったと思いました。
(もともと織田選手はまわりの選手が仕上がってくると相対評価で点数が抑えめになっていくような傾向があるような気がしていたから、海外のひょっとしたら金メダルも、という予想もあったけれど、ショート4位はかなり善戦だったと思います。)

小塚選手は文句を言いたいぐらい低かったですね。
パトリック・チャン、ジョニー・ウィアーの順位も得点に大いに意義ありという方が多いと思います。

織田信成とジョニー・ウィアーはむしろショートプログラムが良い結果でなくて、メダル圏内に届かないと思われたら、フリーの点はもっと出たのではないでしょうか。
同じ国から2人表彰台に乗るのを避けたとしか思えません。

織田選手が最初からがちがちでアクシデントもあって、ISUはほっとしているのではないでしょうか。
もし4回転ー3回転を決めてミスなしだった日には、高橋選手の点数、どうなっていたでしょう。
まぁ高橋選手を上にしようが下にしようが、織田選手にどこまでの点数が出たか。

もしジョニー・ウィアーが4回転を決めてミスなしだったら、青ざめたでしょうね~。
アメリカのライサチェックにはもう高橋大輔以上の点をあげていたのですから。

同じ理由で安藤美姫選手も損をしたと思います。
オリンピックが始まる前はひょっとしたらこの人が金メダルをかっさらう可能性もあると思っていましたが。
でも浅田真央が調子がいい。
きっと点数は抑えられるだろうと思っていたらその通りになりました。

さらにフリーの滑走順を見てもう安藤美姫のメダルはないと思いました。
3回転ー3回転の連続ジャンプをしなかったと批難する人もいるかもしれないが、それは間違いです。
やったところで点数は出ません。
決めたところでダウングレードされるか、他の部分で調整されたりで、良くても5位が4位になったくらいでしょう。
もし失敗したらそこに付け込まれて、入賞だってできなかったかもしれない。

安藤美姫がメダルを取るとしたら浅田真央が先にすべってボロボロ、でなければありえなかった。
キム・ヨナとロシェットは先でも後でも関係ない。
並べたい順位になるように点数をつければいいのだから。

こんな、シロウトの予想通りの採点をして順位をつけるなんて・・・・

私はスケートに関してはシロウトです。

ジャンプの回転が足りているかいないか、エッジの向きがどうだったかなんて分かりません。

だって元選手(しかも一流)が見たってOKかどうか分からないんですから。
(正確には「分からない」ではないけれど)

なんたってジャッジによって判断が分かれるんですから。

どんなに動体視力が良くたって、スローで見たって。

スロー再生しないと判断できない時もあるのに、この選手はビデオ再生しなくてもOK、大丈夫なんて最初から決まっている、そんなもの私には判断不能です。

もっといえば「曲の解釈」とか「演技力」というのも分かりません。
「スケート技術」が下位の選手と上位の選手で違うのは理解できるけれど、「演技力」や「曲の解釈」は技術とは別物なので、下位の選手でも上位選手並みの評価を受ける選手がいていいはずです。

これを格付けするのはおかしいです。

ジャンプのミスで崩れることが何試合か続いたとしても、「演技力」や「曲の解釈」の評価が下がるのはおかしいし、不調が続いて一時下がったとしても、いい出来の時には盛り返すべきものです。
ところが何試合か不調が続くと、その後いい出来だとしても「演技力」や「曲の解釈」の格付けが下がっていて、"その格付けの範囲内での良い点"しか出ない。

技術点の加点の部分にも同様の手心が加えられるとしたら、それは採点競技として筋が通っていません。


(「昔○○をやってました」は控えます)私は採点競技の理不尽さも、いたしかたない部分も身をもって経験しています。
地元の人を1位にしないといけないとか、指導者が誰かで順位が変わるとか、まぁいろいろ・・・・


いい成績を積み上げて評価を高めて、狙える点数をあげていかなければならないのはある程度仕方がありません。
ただその過程-----
実績を積み上げていく段階で作為的なものが働いているなら、どうしたらいいんでしょう?

話を男子フリーに戻すと、オリンピックシーズンに復帰してきたプルシェンコをやすやすと勝たせるわけにはいかなかったのでしょう。
他の選手ではなくて、ISUが。

ましてや4回転がどうのと気を吐いています。

つけいる隙があれば他の選手を勝たせたい。
願わくば4回転を決めてなおかつ他の部分でも魅せられる選手を勝たせて文句のないように終わらせたい。
(だから高橋選手に期待していたし、点数もよく出た)
そうすれば4回転を軽視しているわけではないと大義名分ができる。

そんなところでしょうか。

もっといえば今後のために4回転を入れなくても素晴らしい演技をした人にもメダルをあげておきたいし、4回転を決めたけれど他はいまひとつパッとしない選手が勝ってしまうのは困ると。

批判の矛先が自分達に向けられないための思惑が働いてたとしか思えません。
最初からメダルをあげたい人4~5人を決めていて、なおかつプルシェンコ1位は避けようとしていたように思えました。

アイスダンスは残念ながら見られなかったのですが、ペアもそう。

(次に続きます)

注・基本敬称略で書きましたが悪意はありません。

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【2010/03/05 00:23】 | フィギュアスケート | コメント(0) | page top↑
高橋大輔は面白い 2
(続きです)

自国の選手というひいき目を抜きにしても素晴らしい選手でオーラもあるのに、なかなかソツのないカッコ良さとか、運も引き寄せるような強さを見せてくれないのがこの人。
(強運と思われる部分もあるけれど、そういうイメージがあまりないんですよね。)

この人を応援している人も尊敬と憧れで眩しく眺めるというより、同級生や後輩を見るような感じで、同じ高さか上から「頑張れよ」的に見ている人も多いのではないでしょうか。
(黄色い声を上げている女性ファンはのぞいて)

「おまえならやってくれるよな」的な「頑張れ!」じゃなくて、「頼むからうまくいってくれ」的な、祈るような応援のような気がします。

女性ファンも憧れを持つ一方で母性本能発動、という感じなのかもしれません。

いままで演じてきたプログラムは情熱的な、ぎらついた肉食系だったのに、中身はイマドキの若者らしいヘタレさが見え隠れしていたところが、身近に感じられるんでしょうか。

私もいつの間にかこの人が心配で、祈るような気持ちになってしまってます(笑)。


今はアニメやドラマのヒーローもかっこよくて気持ちのブレない絶対的な存在ではなくて、見ている人にとって等身大に感じられる悩めるヒーローが流行りだそうで、アスリートもそういう部分のある人が共感を得やすいのかもしれません。
(私はアニメのこうした傾向を歓迎していないのですが、小泉純一郎や石原都知事のような自分にはできない発言ができる人をリーダーにかしづきたがる傾向よりはずっといいと思ってます。)

アニメと違って成長過程でどんなことがあるか、最終的にどんなヒーローになるかは決まっていないわけですから、これを見守りたいのは当然でしょう。


なにやらメダル効果で高橋大輔関連の書籍やCDがよく売れているそうで、あるニュースには「韓流スターと同じで20~30代の女性が多い」とありましたが、少なくとも私は20~30代の韓流ファンにはお目にかかったことがありません。

ステップの時に観客席に近づくと大騒ぎになっていますが、あの女性たちはたぶん30代がほとんどで、せいぜい40代ぐらいでは。
韓流スターのファンはもっと上の世代でしょう。

韓流スターにいれあげて大宮のアリーナや韓国旅行ぐらいなら、日程的にも経済的にも、50代以上の主婦が旦那さんを放置して行きやすかったでしょう。
それよりも下の世代になると子供が小さいからダメ。

高橋大輔を追って日本国内のみならず、海外にも行くことができるのは独身の、時間とお金が自由になる自宅通勤の女性でしょう。


話が逸れましたが、とにかくこの人は熱狂的な女性ファンが多いので、本来なら男性に嫌われてもおかしくないはずですし、私のような硬派?な女性は一歩引いて見てしまいがちです。


でも、年配者や私のようなタイプもどんどんこの人に魅入られていくと思います。

最初は見た目もしゃべりもイマドキの若者だなぁという印象だったのですが、怪我から復帰したら本当に良い顔になりました。

内面が出てくる、というのはこういうことなのかと。

覚悟の決まっている強さ、迷いのなさが表情や演技に出ていて、精神面でくずれそうな危なげな感じがなくなりました。

そしてぐっと色気が出てきました。
女性ファンの方からしたら「ずっと前から色気があるの!」と言われそうですが、種類が違うんですよ。
(この人に中身のともなった人の色気ってこうも違うんだなぁと気づかせてもらいました。)

ジャッジや他の選手、海外のメディアからもかなり高く評価され、愛されているのも伝わってきました。


茶髪やメッシュは年配女性にはウケが良くないでしょうし、さわやかでない髪型のときもあるのですが(だからこれまでは韓流スターのファン層とは違っていたはず)、アスリートとして態度はきっぱりしているし他の選手を貶めることもない。
「本物の○○」とか「俺のスタイルを貫く」なんて言う人とは違ってなかなか好青年です。

ハラハラさせるので女性を「放っておけない」的な気持ちにさせて、男性には嫌われない。

中田や新庄のように別分野に手を出したりしなそうだし、スケートの選手ってモデルやタレントと結婚しそうな感じがないんですよね。

音楽をやっている人(高校からバンド、とかじゃなくて小さい頃から)達とかぶるんですが、男女一緒のところで習ってきて仲が良くて、スポーツだけひたすらやってきた人のように異性に不慣れじゃなさそうな。

プロのスケーターが野球選手並みに稼げるようになったらそうじゃないかもよ、と思われるかもしれませんが、さして恵まれているとは思えない競技の選手だって、よくモデルやタレントとくっついてますから。



何より今期の「eye」も「道」も素晴らしくて、とくに「道」の世界観や雰囲気は他に誰か出せる人がいるだろうか?これから先こんな人が出てくるだろうかと思わせてくれました。

だから本音を言えば4回転を成功させて、これ以上ないぐらいの完成度で金メダルを取ってほしかった、というか取らせてあげたかったです。
(別に上から目線ではないですよ。)

あれだけのことができる人はそうそういないから世界中の人に見てほしいし、今後銅メダルを取る日本選手は出そうだけど、銀メダル以上は高橋大輔くらい表現面も評価されていないと難しいから、そういう人が出るまでにあとどのぐらい待てばいいかと思うと・・・・

もちろんこれは欲目に過ぎなくて、銅メダルは十分立派。

きっと神様が「もっと続けなさい」と言っているのでしょう。

"4回転を成功させて滑りがきれいで表現も達者で観客を魅了する選手"として金メダリストになることを、ファンからも関係者や他の選手からも期待されていたはずで、そんなプレッシャーを思えばこの結果は素晴らしいくらい。

そういう期待にサクッと答えてメイクミラクルしちゃわないところが、この人らしいではないですか。


続けていってアスリートとして危なげない、2枚目キャラになっちゃったらさみしい人、拍子抜けする人もいると思いますが、ガンガンいっちゃっていいですから!

共感できて好感の持てる、無駄にふてぶてしくなくて心の強さが感じられる「オレ流」を、この人に期待しています。

最後に、ファンの方には気に障る部分があったらすいません。


*追記*
ファンの方に怒られるのではと思っていたのですが、たくさんの方に読んでいただいて、たくさんの拍手&拍手コメントをいただいたようです。
拙い長い文章を読んでくださってありがとうございました。

拍手コメントへの返事は拍手ボタンをクリックしないと見られないようです。
いちおうお礼を入れておきましたが、この場でお礼申し上げます。

拍手&コメントいただいて高橋選手が本当にたくさんの方に愛されているのが分かりました。

ちなみにお姉さんがいる人に見えて仕方なかったのですが四人兄弟の末っ子だそうで・・・と思っていたら、お姉さん的存在の方が試合に同行してくれていたという報道を見て納得しました。




テーマ:フィギュアスケート - ジャンル:スポーツ

【2010/02/23 06:20】 | フィギュアスケート | コメント(4) | page top↑
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