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キム・ヨナの「表現力」2
(前の記事からの続きです。)

肩をくねらせても表情を作ればそれが「妖艶」になる?
そういう振り付けをこなしているだけで、それを「うまくやっている」とは感じません。

浅田真央のほうがメリハリはあるし(力強かったりしなやかだったり)、ポジションも格段にきれいです。
鈴木明子やロシェット、安藤美姫のほうが雰囲気を出せます。
そのための手の動かし方、体の傾け方、リズムの取り方をしているからです。

しかもお決まりの系統ではなく、複数の系統のプログラムを滑っても雰囲気を出せます。

鈴木選手がエキゾチックな音楽しか表現できないわけではないことは、フリーのプログラムでみなさんよくご存知でしょう。
安藤選手はモロゾフコーチのプログラムも雰囲気たっぷりに魅せてくれて個性的ですが、「戦場のメリークリスマス」のような曲もあの年にしてはよく情感が出ていたなと思います。

ロシェット選手も他の上位選手には合う人があまりいないモダンで大人っぽい曲をこなせますし(似合うし)、タンゴもすごく良かった。
浅田真央・鈴木明子が上手にタンゴをすべってたところにロシェットのタンゴが入っても、全く違う雰囲気で楽しめると思うのです。

「ティファニーで朝食を」や今期のフリーも良かったけれど、「Sing Sing Sing」をあんなに楽しく気持ちよく見せてくれるレイチェル・フラットだってかなりのものです。

ではキムヨナはどうでしょう。

「007」とガーシュインの表現が同じって、そもそもおかしいではないですか。

「007」はいかにもという振り付けが入っていますけど、ガーシュインはガーシュイン以外の音楽をかけたって、リズムさえ合う音楽なら損なわれるものは何もありません。

能面のような表情だったキム・ヨナにできて、似合うものがあの不適な笑みだった。
浅田選手には似合わないタイプの表情です。

コーチがアジア女性特有のおだやかな微笑みではなくて、ああいう不適な笑みを選択したのでしょう。
ハリウッド映画でも不適に笑うアジア人女性のキャラってなかなか登場しないので、欧米の人たちにも新鮮味があるのかもしれません。

浅田選手には似合わない上に、浅田選手より大人っぽいと印象づける良い作戦ですね。

あの表情以外にも何かプログラムに合った表情を作ることができるのなら、まだわかります。

彼女がやりやすくて似合うものがああいうものだっただけ。

清純そうにさわやかにほほえむか、昨シーズンの「くわーっ」と般若系か、今季の不敵にニヤリか、三択の中から2つ選んだのでしょう。

日本には武田選手という大柄なのにチャーミングな選手がいますが、あの選手がぱっと笑ったら、キムヨナ選手と同じ点数が出るでしょうか?
ロシアのレオノワ選手が最後までニコニコと滑ったら、キムヨナと同等に表現力が評価されるでしょうか?

もしくはその笑顔を封印したら、点数が下がるんですかね?

立ち止まって指をならしたりが表現力って・・・
スピンの時の体勢とか、ステップやジャンプの時の手の上げ方にもそのプログラムにあった動きを入れている選手の苦労が報われませんよね。
(ちなみに川口悠子選手のショートの最後の手の動きに感動しました。
ああいうのを表現力と言ってほしい。)

体をくねらせれて表情をつくれば「表現力」だなんて、ちゃんちゃらおかしい。

浅田真央がシニアデビューした時に手をひらひらさせて、伊藤みどりが「彼女はこのように表現力もあがっています」と言ったのには失笑したけれど、それと変わりません。
(ジュニアの国内大会ならともかく、シニアの国際大会ではどうかと・・・)

村主章枝選手は表情豊かだけど、あれは本人が入り込んでいるからで、ちゃんと体でも表現しようとしていると感じます。
本人もまわりも、表情を作って表現しているんだからそれで点数がでるべきだなんて思っていないでしょう。

ましてやプログラムが変わっても同じ表情、同じ表現をするような方とは違います。

ついでにいえば村主選手は体が固いといわれるけれど、スパイラルではきれいに足が上がっています。
もう一方の足もまっすぐで、腰も落としていません。
その点キム・ヨナは・・・・・・

もちろん浅田真央のスパイラルとは難易度も完成度も違います。
手を離してもポジションをキープできるグルジアのエレーネ・ゲディバニシビリのスパイラルの評価はどうでだったでしょう?
(これは荒川静香がかなりポイントを稼いだところだと思うのですけど。)

フィギュアの点数がおかしい、いまのルールや採点方法がおかしいと怒っている人たちは何が気に入らないかというと、特定の選手だけ高い得点が出る、同じことをやっても点数が盛られる人と引かれる人がいる、スロー再生してチェックされる人とそうでない人がいるという不公平さでしょう。

スピンの得意な選手よりもスピンの加点が多い、スパイラルが美しいと言われる選手よりスパイラルの加点が多い、トリプルアクセルが飛べる浅田真央より、男子選手よりダブルアクセルの加点が多い。
ステップも他の選手の2分の1か3分の1の時間と密度で同等の評価と加点がもらえる。
ぐらついたスパイラルにも失敗したジャンプにも加点がつく。

(次に続きます)

注・敬称略になっているところは悪意はありませんのでご容赦を。

テーマ:フィギュアスケート - ジャンル:スポーツ

【2010/03/05 00:26】 | フィギュアスケート | コメント(0) | page top↑
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